院長の季節だより5 「九州に鮭神社」
2018年12月20日年末年始のお休み
2018年12月26日院長の季節だより6 「夏枯草(かこそう・ウツボグサ)」
本日(新暦)は、2018年12月22日 土曜日
旧暦の日付でいうと11月16日(友引)です。二十四節気は、22日より冬至(とうじ)入り1月4日までです。冬至は一年の中で最も昼が短くこの日を境に昼間の時間が伸びていきます。つまり太陽の力が最小となり、ここから再び力が蘇ることから、一陽来復とよび。陰から陽に転じることから運気が上昇に転じる日と考えられてきました。
「運」から「ん」のつく食材、にんじん・だいこん・れんこん・南京など縁起がよく栄養学的にもこの時期に最適です。また、冬至から「湯治」という語呂合わせと厄払いするための禊(みそぎ)として身を清める意味があり、さらに冬が旬の柚子は香りも強く邪気を祓うといわれ「ゆず湯」も冬至に欠かせないものです。
22日より七十二候(しちじゅうにこう)もかわり、六十四候の「乃東(なつくさ)生(しょう)ず」夏枯草(かこそう)が芽を出す。この候の短文も分かりづらいので補足します。
「乃東(だいとう)」とは「夏枯草」の古い名前で、夏至の頃に花が黒色化し、枯れたように見えることからその名が付けられました。そして冬至の頃に芽を出す珍しい紫蘇科の多年草植物です。中国の最古の医学書にも載っている非常に古い生薬で、日本でも古くから利尿や消炎などに用いられていました。むかしは古くから生活に欠かせない大切な植物だったのでしょう。
当院では本日、ゆずを二つに割りレモン絞りでしぼり皮を細かく千切りにして、ゆず茶をつくりました。香りが良くほどよい酸味が、鼻とのどをすっきりさせ身体の芯まで温まりました。簡単ですのでお試し下さい。
photo 夏枯草 フォトライブラリーより