院長の季節だより157 「夏枯草(なつかれくさ)、ご存知ですか!」
2020年12月21日窓辺だより 年末年始のお休み
2020年12月30日2020年12月26日(土)から、二十四節気は冬至(とうじ)の次侯にかわり、七十二候は第六十五候「麋角解(さわしか つのおつる)」です。大型の鹿の角が落ちる時節となります。
野性の大型の鹿は、私たちの生活圏内でみることはほとんどありません。そのため現代人にとって季節指標にされてもピントきませんが、実は縄文時代から食肉や毛皮や矢じりなど衣食住に利用され、何千年も前から私たち祖先の生活を支えてきた大切な生き物でした。他にも、鮭や熊や猪もそうですね。
ただここでは「鹿の角」に注目してみると別のものが見えてきます。それは冬至の時期に角が落ちて、新しい角が春に向けて生え、成長し、つぎの冬至に落ちる。という一年周期の再生を繰り返すところです。
これをお日様における「昼と夜の長さ」に置き換えると昼が最も短くなった時に「角が落ち」ことから、「再生」の象徴され、七十二候に取り入れられたのでしょう。